はっちゃんZのブログ小説

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72.旭川にて3-彼からのお祝い-

注意: ここに出て来るレストランは、恋人の美波のために奮発して予約した店ですが、残念ながら作者はまだ行ったことはありません。いずれは行きたいと思っているお店です。従って料理に関しては、お店のホームページなどネット情報を基に作成しておりますた…

5.霊を見る力。記憶を見る力。(第1章:記憶喪失の男)

太古の昔、人が群れを作り始めた頃から、神又は霊の姿の見える者、その声を聞くことの出来る者が、神の代理人として集団を率いた。その時代、神又は霊の住む世界と交信できる者だけが、群れを正しい方向へと導くことができるとされた。ここヤマトの国ではヒ…

4.捜査開始(第1章:記憶喪失の男)

目黒の自宅(社務所)へ帰った遼真と真美は、家政婦のウメさんが作った晩御飯を食べて居間でゆっくりとした。このウメさんは、桐生一族の人間で霊感が強く、卓抜した家政婦能力の女性で、実は薙刀や棒術の名人の腕前で今まで泥棒を何度も捕まえた事がある。…

71.旭川にて2-初めての彼の部屋-

昼食も終わり三浦綾子記念文学館を出て、 『夕方まで時間あるから、晴れてるし次は青い池にでも行こうか』と思っていたら、 突然美波が、 「ねえ、前田さんのお部屋ってどんなところなの?」 「えっ?普通のマンションだよ。2LDKかな」 「ねえ、今まで一…

3.男との対話(第1章:記憶喪失の男)

管理人さんが居たのでなかなか話は出来なかったが、部屋の中に居た時に、遼真と真美はこの部屋で亡くなった男の姿が見えていた。部屋の床と壁を何度も何度も見ながら歩いている。遼真と真美の視線に気づくと不思議そうにじっと見てくる。特には悪意は全く感…

70.旭川にて1-三浦綾子記念文学館-

前田さんからメールで『今度の土曜日の夕方に美波さんの内定のお祝いをしたい』との連絡があった。彼も新しい職場にもやっと慣れたみたいで美波はホッとしたものだった。|義父《ちち》もそうだったし、年度始めは非常に忙しい上に、特に4-6月は、担当者へス…

2.おみや課刑事登場(第1章:記憶喪失の男)

第1章記憶喪失の男の第2話です。

1.新生活(第1章:記憶喪失の男)

第1章:記憶喪失の男 最初は事故物件の物語です。

69.友人と内定のお祝い

父の勤務する六花銀行への内定が無事決まった美波は、急いで彼に電話を入れた。彼は非常に喜んでくれて、『ぜひともお祝いをしたい』と言ってくれている。ただ彼はこの4月から新しい部署への異動となり、初めて一緒になった同僚や新しい得意先ばかりで毎日が…

68.美波内定のお祝い

先週の滝ノ上芝ざくら公園で楽しんだ後に 美波から内定の嬉しい話があったので今週土曜日はお祝いの予定だった。 最近、静香の初めての投資がうまくいっており、 持っていた通信関係の会社が高くなって株式分割をした上に、 すぐに株価が2倍へ育ったため、半…

67.童話村たきのうえ芝桜まつり

5月中旬が近づいてくると街中の家々の花壇にもそろそろ芝桜が咲き始める。 この花は首都圏では山梨県河口湖で開催される「富士芝桜まつり」でも有名だが、 北海道では全道の街中で咲き誇る道民に愛される花である。 芝桜とは 学名:Phlox subulata 和名:シ…

66.平岡公園梅まつり

北海道もやっと厳しい冬を越えて、待ち遠しい春がやってきた。本州の梅は2月に咲くが、北海道は梅も桜も4月下旬から咲き乱れる。5月の連休は、「平岡公園梅まつり」へ行った。この公園は、札幌市清田区にあり札幌中心部から車で約30分の場所で住宅街の中…

65.雪遊びとさっぽろ雪まつり

正月休みは雪の降り積もる北海道神宮へ初詣をし、いつものように境内の左右にある露店商でポテトやアイスを買って食べながら帰って来た。そしてお昼からお酒を飲んでゆっくりとして過ごした。慎一と静香夫婦は今までスキー経験が無かった。本当は本格的に習…

64.千歳・支笏湖氷濤まつり

美波の氷瀑祭りの話を聞いて慎一は居ても立っても居られず、翌週の土曜日に|支笏湖《しこつこ》|氷濤《ひょうとう》まつりに行くことを決めた。一瞬同じ|層雲峡《そううんきょう》|氷瀑《ひょうばく》まつりにしようかと思ったが、旭川は最近旭山動物園で行…

63.層雲峡氷瀑祭り

美波の就職活動もいよいよ佳境に入っている。もうじき2月だし4年生になる前の内定を目指している。美波としては父の勤める六花銀行も考えているが、身内の採用でもし父へ迷惑を掛けたらと思うとなかなか切り出せなかった。そんな時、2月の始めに前田さんか…

62.クリスマス (札幌テレビ塔にて)

七五三が済み子供が大きくなったと言っても、 大人の都合通り静かにしているわけではないので 今年のクリスマスも家の中でしたいと考えていた。 ただ慎一は以前から考えていた事で、 今年は「さっぽろテレビ塔」へ登り 夕方までに一度、暗くなってから一度、…

61.旭山動物園2

次に「あざらし館」へ入るつもりだったが、行列が続いているので少し休憩を入れる事にした。あざらし館の横に旭山動物園中央食堂があった。そこはフードコートになっており、子供達も気楽に入れる。ここでしか食べられない一品のザンギこと唐揚げとジンギス…

60.旭山動物園1

翌日は旭川市にある有名な「旭山動物園」へと出発した。この動物園は、テレビでもよく紹介されており、日本一有名な動物園である。 ホームページ(注:作者抜粋・編集)では①旭山動物園の理念「伝えるのは、命」動物園で、ありのままの動物たちの生活や行動…

59.七五三参り

2002年11月15日は金曜日のため、翌日の土曜日16日に北海道神宮で七五三参りをすることととした。写真屋と北海道神宮へ当日の撮影と七五三参りの予約をした。満年齢でも良かったのだが、二人とも身体が大きくなって足元もしっかりとしてきているので何事も早…

58.秋桜祭り

朝夕の風も冷たくなってくると北海道は、これからいよいよ冬へと向かい始める。慎一は子ども達も2歳となり、そろそろ遠出も可能と考えて9月14日は「コスモスの日」のため、九月中旬に少しだけ遠出を計画した。行き先は旭川市とオホーツク海に面した紋別市や…

131.新たな旅立ち ー龍鱗(りゅうりん)一族の誕生ー

正体不明の敵から桐生・館林一族と共に首都を守り、 前橋館林家の学園問題も片づけた翔は、両一族の頭首から「前橋館林家再興」のお願いをされる。過去において一度は無くなった構想だったが、奇妙な縁に導かれ翔と百合が結婚することとなり、再びこの両一族…

130.学園を守れ6

卒業式前月の2月末に突然、校長・教頭・事務長が退職との噂で学園内は騒然となった。3月1か月は在校生に対しては各学年主任が代行、決め事は教師全員が合議制でする事とした。もちろんその席には理事長が常に同席している。また教員も4月から大きく人事…

129.学園を守れ5

新聞やテレビが東京都における犯罪集団の原因である「倉持組下部組織小銭組」「倉持組下部組織新宿小金組」壊滅を大仰おおげさに報道し、世論も警察の行動に拍手喝采であった。 校内においてもその報道と学園関係者の不適切な関係に対する噂などが拡がり始め…

128.学園を守れ4

校長、事務長、生徒会長、副会長の状況は調査できたが、優秀な生徒のライバル校への転校の原因がわからなかった。校長や事務長の会話からも誰が裏で糸を引いているのか判明しなかった。校長や事務長の聞き耳タマゴから明確になった「学園資金の横流し(上納…

127.学園を守れ3

ある夜、なぜか林の奥にある旧武道館から灯りが漏れてきている。クモ助1号からはすでに生徒会長冴木の外出報告はされている。翔は、以前の様にバトルスーツとヘルメットを被り気配を消して近づいて行った。上空では小型迷彩ドローンを先行させて、待ち伏せ…

126.学園を守れ2

2学期の期末試験も終わり、早朝稽古も再開されたようで、体育館や校庭では生徒で溢れている。翔は空手・柔道・剣道・弓道・合気道部などの武道部の稽古の様子を見た。生徒会長の冴木は「剣道部主将」、副会長の黒木は「弓道部主将」、書記の江藤は「柔道部…

125.学園を守れ1

激しい戦いから久しぶりに日常に戻った翔だったが、今度は何と隆一郎翁からの依頼があった。館林一族の事業の一つに「学校経営」があり、一族全体としては順調だが、東京都の北側にある私立高校「文武学園」のみ現在は経営不振となっている。その学校事業は…

『武闘派!』なのに、実は超能力探偵の物語<外伝1>百合との婚約6

翔が寝室のベッドで音楽を聴いていると、コンコンとノックされた。 「はい」 「百合です。入ります」 「うん」 百合は薄ピンク色のナイトガウンで部屋へ入ってきた。 百合が少しこわばった顔つきでベッドの近くまで歩いてくる。 「翔さ、ううん、あなた。怒…

『武闘派!』なのに、実は超能力探偵の物語<外伝1>百合との婚約5

仮祝言が無事終了した翌日に翔と百合はバイクで東京まで帰った。 事務所に着いてしばらくは嬉しくて翔は仕事にならなかった。 でもそんなことも言っていられない依頼が立て続けに来たため普通の生活に戻った。 そんな時、 「夏休みを利用して婚約旅行をしな…

『武闘派!』なのに、実は超能力探偵の物語<外伝1>百合との婚約4

翌日の仮祝言は身内だけの少数で厳かに行われた。 百合の両親も急遽帰国し出席している。 父親は館林虎明 ニューヨークでウォール街に勤めながら空手とマーシャルアーツ道場も経営している。 母親は館林 櫻 世界的に有名なピアニストで現在ロンドンに居りそ…