はっちゃんZのブログ小説

スマホの方は『PC版』『横』の方が読みやすいです。ブログトップから掲載されています作品のもくじの章の青文字をクリックすればそこへ飛びます。

2024-01-01から1ヶ月間の記事一覧

19.御社の創建(第8章:占い死)

ある日、遼真は部屋で頭領と連絡を取り合って今後のことについて相談を始めた。それは数時間に及んだ。後片付けや宿題を終えた真美が部屋から出て来て居間に顔を出す。遼真がテレビのニュースや番組を何気に見ながらコーヒーを飲んでいる。「そうだ、真美、…

18.シシトー神との戦い(第8章:占い死)

彼女の身体が鷹の身体へ変わり、身に纏う黒い霧が鞭の様になり二人へ向かってくる。二人がその鞭を避けると二人の身体のあった空間の後ろにあった太い枝が鋭く切り飛ばされた。「ほう、なかなか素早い動きだな。ではこれは」今度は黒い鞭が二本に分かれてス…

17.シシトー神との対話(第8章:占い死)

「誰じゃ」彼女は痙攣する高山を投げ出して遼真と真美の潜む闇へと目を向けた。二人はホテルから出て来た秘書の高山に何か嫌な気配が付いていたので追って来たのだった。「その視線、今まで何度となく覚えがあるぞ。汝であったのか?」「はい、私は桐生遼真…

16.淫獣2(第8章:占い死)

秘書の高山が部屋を出て行った後、永源はそっとベッドに横たわる木村千種の襟元の匂いを吸い込んだ。仄かに漂う高そうな香水の香りが永源の鼻腔を擽る。千種がスヤスヤと寝息を立ててあどけない表情で眠っている。その大きな胸は規則正しく上下している。 こ…

15.淫獣1(第8章:占い死)

クモ助から情報が送られてきた。ある時、木村千種党首から鷹へ博愛民主党永源代表の事で相談事が寄せられた。最近、博愛民主党の永源代表が、食事の誘いなど色々と千種へ秋波を送って来ている。情報収集のためもあり仕方なしに何度か付き合っているうちに、…

14.霊査6(古代日本の歴史)(第8章:占い死)

祖父の狐派頭首との情報交換の中で古代の日本の歴史と宍戸家の過去についての情報が明らかになった。日本書記や古事記には記載されていないが、丹波篠山地方や交流のあった地方の風土記や歴史書の中から明らかになった。宍戸家は、元々古代からこの丹波篠山…

87.秋の道東旅行4(屈斜路湖湖畔から知床へ)

温泉から静香と美波が部屋に戻って来て早速「レストランルーペーニュ」へ向かう。このレストランは、天井高約10mの開放感あるダイナミックな空間でガラス張り窓からはライトに照らされた大きな池と深い緑の森が見えている。食事は和洋中の料理が揃っている…

13.シシトー神教団と令和獅子党の躍進(第8章:占い死)

徐々に『シシトー神の館』の噂が一般人の口の端に上り始め最初は興味本位の人も多かったが、一度面会して占って貰うと感激し、それがSNSなどに囁かれ始めると深い悩みを持つ多くの人々から、『もっとシシトー神の館を増やして欲しい』との願いが多く寄せ…

12.霊査5(怪死の現場)(第8章:占い死)

翌日、宮尾警部へ連絡して過去の怪死のあった現場への立ち入りを相談した。先ずは野党最大政党である博愛民主党の武藤政調会長が愛人の銀座のママの上で腹上死した都内のあるホテルの一室へ向かった。ホテルも警察の要請ならば断わることは出来なかった。も…

11.霊査4(令和獅子党2)(第8章:占い死)

木村千種党首と鷹の淫猥なシーンがずっと続く。遼真は覗き屋の様な気がして、しばらくは見ないでおこうと思っていたが、『!?』その時、キインの視覚に感知されるものがあった。彼女の身体に重なる鷹の身体がぶれる様に見え始めたのだ。 鷹の身体から黒い影…