はっちゃんZのブログ小説

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2022-08-01から1ヶ月間の記事一覧

75.北竜ひまわりの里

8月上旬、北海道の夏。日差しはそれなりに強いが気温も本州ほど高いものではない。年に数日間はクーラーが必要なほどの暑い日はあるが、空気がサラサラと乾燥していて、本州ではいつも気になる湿気が肌に纏わりつかないため日中でも非常に過ごしやすい。木…

4.霊査2 須田範宣氏の証言(第2章:いつまでも美しい女)

多摩湖から自宅へ戻った遼真と真美は、食事の後に早速準備に入った。祈祷所にはすでに小橋刑事が運んできた古いガーデニング製品と須田さんの霊が入っている|人形《ひとがた》を設置している。二人は水垢離をし身体を清めてから作業へ入った。先ずは須田さん…

3.霊査1 物に宿る記憶(第2章:いつまでも美しい女)

4人で乗って来たセダンタイプの車では湖底からの物を搭載できないため、小橋刑事が1人で別に車を借りて東京まで運ぶ事となり、小橋刑事がレンタカーで戻ってくるまでここで待つことになった。遼真は湖底から引き揚げられた物を駐車場から離れた林の中に置…

2.竜神様からのプレゼント(第2章:いつまでも美しい女)

やがて東大和市に入り、多摩湖が近づいて来た。遼真から「警部、多摩湖での捜査の前にお願いがあります。 多摩湖付近にある酒屋さんとその後必要な神社へ参拝したいのです。 多摩湖で霊とお話する事になりますから必要なんです。 大した時間はかかりません」…