はっちゃんZのブログ小説

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2020-01-01から1年間の記事一覧

124.首都を防衛せよ11

大井埠頭の冷たい風が翔の頬を叩いた時、ふと我に返った。すでに大勢は決していたが、哀れにも機械化兵や獣人化兵は最初に命令されたまま、自ら戦闘を止めることはできないのだった。自衛隊も兵器などを復旧させ、従来の役目を果たしに埠頭へと集まっている…

123.首都を防衛せよ10

スーパーコンピューター優子に戦況を聞くと 上陸阻止部隊は苦労しながらもなんとか阻止できているようだった。 このまま行けばうまく阻止できると考えられた。 潜水艦3隻は潜航が不可能とはなったが、 こちらへ向かっている大型船舶の戦力はそのままだった…

122.首都を防衛せよ9

スーパーコンピューター優子から大型ミサイル発射の報告を受けた翔は、 バトルコンボイへ撃墜するように指示したが 大気圏外へ向かうミサイルは射程外で撃墜は不可能だった。 優子からの解析報告は、核ミサイルである可能性は50%であり、 楽観的にこのミサ…

57.彼とドライブ3-然別湖・東雲湖-

帯広名物の豚丼を食べて、次に向かう前に 美波は「クランベリー本店」へ向かってくれるようにお願いした。 この店は1972年の創業の歴史ある店で「スイートポテト」が有名だった。 さつまいもを蒸して、半身となったさつまいもを厚めの皮だけを容器にして さ…

121.首都を防衛せよ8

同じ頃、自衛隊の官舎や部隊へ潜入していた一族より、 何とか家族全員の首飾りを爆発させることなく外すことができたと連絡があった。 反乱兵士の家族達も首のバンドの性能は知っており嘆いていた。 恒例になっている同郷の仲間のお誕生会が発端だった。 そ…

120.首都を防衛せよ7

翔は破壊した大型ロボットの体部下面の扉より 敵兵数人が脱出してきた事をふと思い出した。 翔はとっさにロボット体部下面の扉部分の下へ跳んだ。 外部から鉄切ナイフで扉部分を切り裂いた。 ポロリと扉部分が地面へ落ちた。 そして体内へ『ショート君』と『…

56.彼とドライブ2-愛国駅・幸福駅-

道東道から見える帯広市のある十勝平野は雄大だった。 見渡す限り地平線がずっと続いている。 美波の生まれた米子は非常に古い昔から街道の町として発達してきたが 北海道は先住者のアイヌ民族の人々が開いた街は別として 現在発達している街は、明治以降に…

119.首都を防衛せよ6

『ドガーン』 『ドガーン』 突然、敵方の大砲が火を噴いた。 3姉妹はバトルコンボイ付近への被弾を防ぐため、 ジャンプしては盾や衝撃吸収網で叩き落している。 砲弾数が多いため漏らした場合も 弾性体で出来たコンボイを囲むトーチカで衝撃を吸収している…

118.首都を防衛せよ5

日本国憲法には「緊急事態条項」がないため、 こうなると総理大臣も身動きが取れない。 『国民の命と財産を保護するための行動』を発動することができない。 憲法改正反対をしてきた勢力は、こういう事態を想定して、 憲法改正反対をしてきたと思える節があ…

117.首都を防衛せよ4

クルーズ船『ドリーム号』は、相模湾を通過し浦賀水道を越えてきた。 そして大井埠頭の沖で突然停止した。 人工衛星の画像で確認しても 3隻の潜水艦は相模灘と大島との間の公海上に停泊しており、 南シナ海から来た大型船舶は浦賀水槽を越えて東京湾へ入ると…