はっちゃんZのブログ小説

スマホの方は『PC版』『横』の方が読みやすいです。ブログトップから掲載されています作品のもくじの章の青文字をクリックすればそこへ飛びます。

2018-11-01から1ヶ月間の記事一覧

83.遺族の恨みは晴れるのか9

ある夜、事務所へ侵入者があった。 予期していたことなので プードル型ロボット犬『ロビン』とアスカを待機させている。 鍵が音も無く開けられ、ドアも静かに開けられた。 気配を消して室内をうかがう侵入者、 寝息を立ててソファで眠っているふりをしている…

37.函館港まつりへ1ー地球岬-

子供達の足元もしっかりとしてきたので遠出をしてみることにした。 函館市では例年「港祭り」が8月1日から5日間にわたって開催されると聞いた。 荒天の場合を除いて初日の8月1日に「大花火大会」が催されるらしい。 銀行の福利厚生の一環で勤続年数の長い社…

82.遺族の恨みは晴れるのか8

華田邸は木造造りの立派な日本家屋で隣に白い大きな土蔵が建てられていた。 屋敷地下と土蔵地下は地下道で繋がっている。 大きな車庫が表と裏に二つあり、表はベンツやロールスロイスが駐車されているが、 裏は鉄板やコンクリートで壁が固められており中身が…

36.子供達の誕生日

いよいよ子供達の1歳の誕生日が近づいてきた。 最近二人を抱っこするにもずっしりと重くなってきているようで 静香はもう二人を一緒には抱けなくなった。 慎一は何とか左右に抱っこしているが、 二人が動き出すと非常に危なくなってきている。 それでも二人…

81.遺族の恨みは晴れるのか7

ある夜、華田がお気に入り秘書を膝に乗せている頃、携帯の呼び出し音が鳴った。 画面を見た途端、弾かれたように立ち上がった。 膝に横座りした秘書はそのまま悲鳴を上げて床へ落ちた。 椅子から立ち上がって直立不動で電話に出ている。 「ええ、うちの事業…