はっちゃんZのブログ小説

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2017-02-01から1ヶ月間の記事一覧

3.美波の戸惑い

美波は部屋を大体片付け終わったので昼前に小樽へ帰った。 電車の中で昨夜の双子ちゃんのことを思い出し、 お母さんが今の私と同じ年齢で身ごもったことを思い出した。 私が生まれて数年暮らしてお父さんが亡くなり美波を一人で育てた。 それは今の自分には…

41.お化けアパートの怪 2

何日間か待ったが一向にその怪現象は起こらなかった。 3日も経った金曜日の夜中、爺さんの部屋でじっと待つ。 爺さんは亡くなった奥さんの写真に向かって手を合わせて拝んでいる。 ふと郵便受けに奥さん名の年金振込書が入っていたことを思い出して 「奥さ…

2.初めての胎動

ホテルでの夕食後美波が部屋で片づけをしている。 慎一はテレビを見ながら静香と二人でゆったりとお茶を飲んでいる。 美波は明日の昼には小樽へ戻るそうだ。 慎一はしみじみと妻を見た。 最近の静香は新婚旅行当時と違って、 さすがにお腹もふっくらとしてき…

40.お化けアパートの怪 1

ある日、小汚い爺さんが、新商売「オールジョブ」へ現れた。 事務所の中を見回しながら、 「探偵事務所と聞いたのに違ってるね・・・」 「は?はい、以前ここにありました事務所は閉められたようです。 もし私どもに何かできることがあれば・・・」 「うーん…

1.札幌へ

新千歳空港のボーディング・ブリッジへ慎一と静香は降り立った。 3月末にも関わらず、空港の周辺にはまだ雪が残っている。 ブリッジを流れる空気が肌を引き締める。 北の都の春はまだまだ遠い。 JR快速エアポートに乗り札幌市を目差す。 窓の曇りを掃うと…

39.オレオレ詐欺団を壊滅せよ 5

都倉警部に連絡し状況を話し、暴力団担当と連携することとなった。 また翔の情報を警察内部でも秘密にしてくれるように依頼した。 警部はそのネット情報を聞いて、 百合の身の安全も考えて了承してくれた。 警察内で翔を知っている者には、 探偵事務所は畳ん…

38.オレオレ詐欺団を壊滅せよ4

翔は噂が気になった。 急いでRyokoに検索させた。 過去の事件解決に関しては、 超人的な武術を駆使して悪党を倒す探偵が関与しているとされている。 近くで見た人間は、大柄な身体に若そうな雰囲気で、 黒いヘルメットだったので顔はわからなかったと言って…