はっちゃんZのブログ小説

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『武闘派!』なのに、実は超能力探偵の物語<外伝1>

『武闘派!』なのに、実は超能力探偵の物語<外伝1>

百合との婚約編 <この物語の位置> この物語は「遺族の恨みは晴れるのか事件」と「特訓」の章との間に位置する物語で時間軸的には両章の物語の3年前に位置します。恋人の百合との関係が深くなり今後にも繋がる部分ですので外伝として作成しました。 ただ料…

『武闘派!』なのに、実は超能力探偵の物語<外伝1>百合との婚約6

翔が寝室のベッドで音楽を聴いていると、コンコンとノックされた。 「はい」 「百合です。入ります」 「うん」 百合は薄ピンク色のナイトガウンで部屋へ入ってきた。 百合が少しこわばった顔つきでベッドの近くまで歩いてくる。 「翔さ、ううん、あなた。怒…

『武闘派!』なのに、実は超能力探偵の物語<外伝1>百合との婚約5

仮祝言が無事終了した翌日に翔と百合はバイクで東京まで帰った。 事務所に着いてしばらくは嬉しくて翔は仕事にならなかった。 でもそんなことも言っていられない依頼が立て続けに来たため普通の生活に戻った。 そんな時、 「夏休みを利用して婚約旅行をしな…

『武闘派!』なのに、実は超能力探偵の物語<外伝1>百合との婚約4

翌日の仮祝言は身内だけの少数で厳かに行われた。 百合の両親も急遽帰国し出席している。 父親は館林虎明 ニューヨークでウォール街に勤めながら空手とマーシャルアーツ道場も経営している。 母親は館林 櫻 世界的に有名なピアニストで現在ロンドンに居りそ…

『武闘派!』なのに、実は超能力探偵の物語<外伝1>百合との婚約3

道場での稽古で、最初は凄佐ではなく、 ニヤニヤしている身体の大きな男が立ち上がった。 凄佐より 「一番立花、始め」の声が掛けられた。 立花という男は、弁慶のような大きな身体で力が強いみたいで 片手で大きな木刀をブンブン振り下ろし諸手上段に構えた…

『武闘派!』なのに、実は超能力探偵の物語<外伝1>百合との婚約2

翔が初めて仮祝言の前日に祖父母と共に『前橋館林本館』を訪れた。 家や敷地は、館林葉山邸よりも大きく構えもとても立派だった。 大きな門から入り玄関に着いた時、翔の脳裏にある光景がフラッシュバックした。 当時5歳だった翔は今は亡き父親龍一と一緒に…

『武闘派!』なのに、実は超能力探偵の物語<外伝1>百合との婚約1

このたびの「遺族の心事件」で、殺人者から何の罪にない女子高校生を救うために 翔は初めて意識して『跳ぶ』ことができ驚き半分、嬉しさ半分だった。 今までは偶然に近く絶体絶命の時にしか跳べなかった。 しかし今回は思った場所をイメージして跳ぶことがで…