はっちゃんZのブログ小説

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10.美真野家の秘密2(第2章:いつまでも美しい女)

翌朝の食堂の掃除中に天丸1号を侵入させシャンデリア上部で夜まで待機させた。
夜に再度バトルカーで同じ有料駐車場に停めて調査に入る。
『今日は涼子社長が子供との入浴がある』
との情報が昨夜明らかになったため、その時の会話を盗聴する事とした。
それと『お姉さんのビデオレター』も気になった。
以前の情報で養護施設から子供達を何人も育てるとは聞いていたが、
ある程度大きくなったら海外の知り合いへ養子として出すとは思っていなかった。
この家を出た後の子供達の行く末を急いで調査する必要もあった。

夕食の時間が終わり、各自が部屋へ戻っていく。
そのうちに一人の少女が涼子社長へ呼ばれた。
「優香、よく来たわね。
 いつもお利口にしてるみたいでお母さんは嬉しいわ。
 何か困ってる事はある?あれば何でも言ってね」
「お母様、ううん、何も困っていないわ。
 私もみんなもすごく幸せだし、毎日が楽しいわ。
 今日は久しぶりにお母様とお風呂に入れるなんてこれ以上の嬉しさはないわ」
「私がいつもお仕事に忙しいから、
 なかなかあなた達とお風呂に入れないから寂しかったわ」
「いつも私達のためにお仕事をありがとう」
「いえいえ、お前達の母ですから当たり前ですよ。さあ、こちらにおいで」
「はい」
「優香の髪はいつもサラサラして綺麗ね。
 それにこの綺麗なスベスベした肌もステキね。
 私はお前達を抱きしめるのが好き。
 それがあるからいつも仕事にも頑張れるわ」
「はい、いつまでも抱きしめていて下さい。すごく気持ちいいです」
「ふふふ、本当に可愛い子ね。よしよし」
「お母様、もうお風呂へ入りますか?」
「優香がしばらくこうしていたいならこうしているわよ」
「もう少しだけ抱っこしてください。明日からも良い子でいますから」
「いいわよ。これでいい。優香、大好きよ、愛しているわ」
「はい、お母様・・・」

しばらくすると二人は隣の浴室へ入って行く。
二人の微笑ましい光景が想像できるような声が漏れてくる。
しかしある時から子供の声が聞こえなくなった。
「士郎、眠ったわよ。準備は出来てるの?」
「ああ、今日は時間がかかったね」
「この子も色々と不安な事もあるから仕方ないわ。
 安心させないと良くないでしょ?」
「そうだな。でも可愛い顔で眠ってるな。
 おっ、笑ってる。きっと幸せな夢を見てるんだね」
「そう、今日も良い成分が出てるわね」
「そうだな。じゃあいつもの様に隣の部屋へ来なよ」
「わかったわ。この子をお願い」
「うん、だいぶこの子も大きくなってきたね」
「もうそろそろ送る時が来てるかもね」
「綺麗な髪に肌、この毛のない所が特に良い」
「お前はあの毛が嫌いだものねえ。おかげで私もツルツルにされたわ」
「姉さんの綺麗な身体にやはりあの毛は|醜悪《しゅうあく》だな。
 この子のような小さなふっくらしたツルツルの性器が綺麗だな」
「お前って不思議よねえ。死んだあの人は違ったわ。
 まあおかげで殆ど抱かれなくて良かったけど」
「僕は無垢な小さな子供を好きだからね」
「だけどそんなお前はこの大人の私を好きなんだからねえ」
「姉さんは僕が小さい時から憧れの女性だから当然でしょ。
 僕の童貞をささげたのは姉さんだし、僕達の子供も二人も出来たしね」
「そうね。私もお前とは一番肌が合うから安心できる。
 でもその事はあの子達には絶対に秘密にしてね」
「わかってるよ。あいつらが姉さん似で良かった。
 まあ仮に遺伝的に僕のが入っても風貌で違和感はないから安心してる」
「あの人も可哀想ね。あんな死に方するなんて」
「そうだね。まあ姉さんと結婚できて、
 姉さんを一時期とは言え自由にできただけであの世で満足してると思うよ」
「まあ死んだ人の事を考えても仕方ないけどね」
「寂しいの?」
「いや、別に。私にはお前がいるからね」
「じゃあ、始めるよ」
『カチャカチャ』と器具の触れ合う音がして静かになる。
しばらくして
「じゃあ姉さん、終わったよ。この子をベッドに寝かせてくるね」
「頼むわ、変化が起こるまでしばらくこのままにしておくから」
「そうするのがいいね」
士郎が隣の部屋へ優香を連れて行きベッドに寝かせている。

「姉さん、どう?」
「うん、いつもの様に肌に張りが出て来て胸もお尻も上がってきたわ」
「どれどれ・・・おお、姉さん、綺麗だよ」
「まあまあ、もうこんなにしちゃって、先から|滴《したた》っているわよ」
「姉さんだから仕方ないんだよ」
「さあ、いつものようにしておくれ」
「うん、姉さん、姉さん、綺麗だよ」
「そっとね。まだ若返っている途中だからね」
「うん、じゃあ、胸は触らないからすぐに僕の好きなところへキスするね」
「ああーん、相変わらずせっかちね。そんなに美味しい?」
「うん、小さくてツルツルしてピンクで、特にこの赤いところ」
『ピチャピチャ、ピチャピチャ・・・』
「あっ、あーん、そこはクリ・・・・ああーん、もっと強くそして弱く」
「うん、もう噴き出してトロトロだよ。もうベッドまでベトベトになってる」
「あっ、やーん、そんなこと言わないで、あーん」
「ここはいつも好きじゃないか」
「あーん、そこはお前しか知らない場所だわ、あーあーもっと」と続く。
「姉さん、そろそろいいかい」
「その前にお前のも」
「いいよ、うっ、相変わらず上手いなあ。
 ああ袋や裏筋まで、ああ、いいよ・・・いいよ・・・姉さん」
「ングング、そろそろお前のをおくれ」
「うん、じゃあ行くよ」
「うっ、あーあーん、ステキ、もっともっと・・・」
「姉さん、いつもより中が狭くなってるよ。それにすごく濡れてる」
「そう?お前も良いわ。硬くて大きくて最高よ」
「ああ、もう出るかも・・・」
「もう少し我慢して、二人で一緒にいきましょう」
「うん」
「あーあー、いきそうよ、あーん、あー、んーんー、うっ・・・はあー」
しばらく荒い息づかいが聞こえてくる。
「ねえ、私の中が狭いって言ってたわね?」
「うん、いつもよりふっくらしててギュウっと締まるし愛液も多かったよ。
 僕が姉さんと初めてした時と同じ感じだったな」
「へえ、不思議ね。
 今日は良い成分が多めに出たのかな?
 やはり年齢が上の方が良いのかな?」
「そうだね。5歳くらいからが性的にも成長させるものが増えるのかも」
「しかし、あの針はよく出来てるね」
「そうだね。注射の跡も出来無いし、
 痛みも全く無い針だなんてすごいものができたもんだ」
「おかげであの子達も起きないし、跡も残らないから安心だわ」
「血液型から考えても、子供達は全員O型だから凝固反応も起こらないしねえ」
「子供達の血液の中の何かが私達の身体を若返らせるのね。
 今までと違って、一部の血液交換だから子供達にも安全だし、
 死体の処理とかの必要が無くなって、一石二鳥どころか何鳥もあるわ」
「そうだね。以前マウスの実験レポートで発表されたけど
 年老いたマウスと生まれたてのマウスの血管を繋いだ実験結果は
 何と年老いたマウスが急に若返ったのには驚いたね。
 その物質が何かが解れば医薬品も作れるしノーベル賞ものだよ」
「もし解れば、薬を一般人になんか売ったりしないわ。
 世界中の金持ちや権力者に売れば我が一族が世界一になれるわよ。
 世界を支配できるかもしれなくてよ」
「そうだね。俺ももっと若返る事ができるかなあ」
「私の後に少しは入れてるのだろう?」
「うん、少しはね。いくら子供の肌で回復が早いとはいえ、跡が無いと言っても
 長い時間針を刺しているから、もしもの事があればバレるから注意してるんだ。
 それより僕は姉さんさえ永遠に美しければそれでいいんだ」
「ありがとう。お前が愛する弟でその上医者で助かったわ」

浴室の隣の社長部屋を窓から天丸2号で覗くと優香がベッドに一人で眠っている。
可愛い顔で眠っている口元にはネブライザーが見えている。
もしかしたら笑気ガスが出ているかもしれない。
部屋の壁には古い油絵が掛けられている。
黒いソファに座る真っ赤なドレスの女性が無表情な顔で描かれている。
遼真にはその絵画から暗い|靄《もや》のようなものが出ている様に感じた。
すぐさまキインを跳ばし、窓からキインの霊眼で視て貰う事にした。
お使いのキインは霊的生物のため、通常の物理法則には拘束されない。
遼真が近くに居るならば、遼真の指示する場所へ転移する事ができた。
キインの霊眼で視ると
絵画には『腹部から血を流す女の悪霊』が憑いていた。