はっちゃんZのブログ小説

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120.首都を防衛せよ7

翔は破壊した大型ロボットの体部下面の扉より

敵兵数人が脱出してきた事をふと思い出した。

翔はとっさにロボット体部下面の扉部分の下へ跳んだ。

外部から鉄切ナイフで扉部分を切り裂いた。

ポロリと扉部分が地面へ落ちた。

そして体内へ『ショート君』と『対人用閃光弾(=目潰し光弾)』を撃ち込んだ。

『ギャアー』

敵の声が漏れてくる。

顔を押さえながら転げ出てくる敵に『対人用電気ショック弾(=ビリビリ君)』を打ち込んだ。

 

3姉妹の方は、

敵のキャノン砲や鋏を避けながら、3人で連携しながら関節部分を狙い、

鋏を1本、キャノン砲を1本と徐々に落としていき、最後には足も切り離されて解体された。

胴体だけになったロボット内の敵は、マシンガンで抵抗していたが、

『対人用睡眠弾(=スヤスーヤ)』を撃ち込まれて抵抗は止まった。

 

まだ機械化兵と獣人化兵は、たくさん残って戦っており予断は許されない。

その時、優子より連絡が入った。

東京湾へ無国籍の大型船舶が侵入してきています」

そして人工衛星からの画像では、ミサイル発射段階にあります」

 

時を置かず優子より

「ただいまミサイルが発射されました」

「ミサイルは10基、皇居及び霞ヶ関方向へ向かっています」

「東京へ向かうミサイルはコンボイ3台で全て迎撃する予定です」

コンボイに備え付けられた『スーパーレールガン』から迎撃弾が発射された。

「ただいま10基すべて撃墜しました」

「再度、ミサイルが発射されました。今度は30基です」

同様に『スーパーレールガン』から迎撃弾が発射された。

「すべて撃墜できました」

 

恐るべき防御能力だった。

それは信じられないほどの飛距離が可能なレールガンに搭載した

多弾頭砲弾と電磁パルス弾の成果であった。

このレールガンは超伝道により加速させるため

砲身が熱くなる事もなく何十発と連続発射できる。

敵の発射位置などの情報は、日本が周回させている人工衛星だけでなく、

ハッキングしたさる宇宙強国の人工衛星からの情報により全てが把握できていた。

大型船舶は潜水艦隊の方へ移動し始めている。

 

敵の地上軍も援軍が来ないため徐々に勢いが無くなってきている。

このまま行ってくれれば水際での上陸阻止作戦は成功する。

しかしそうはうまく事は運ばなかった。

その時、優子から「潜水艦より大型ミサイルが発射された」と報告があった。

(つづく)