翔はRyokoへ各闇サイトのヒット件数を調査させ、
よく使われている闇サイトを調べた。
殆どのサイトは活動していないが、2件のサイトのみ活動していることが判明した。
そのサイトは
「INOCHI その重さ、理解できますか」
「平成仕事人」
どちらのサイトも入口だけでその中には入れず中身は伺いしれなかった。
そのサイトへのアクセス元をたどっていくと
都内のネットカフェグループへ繋がっている。
都内に点在するカフェ内に設置されているパソコンからアクセスされている。
そのカフェグループを検索すると会社ホームページには
社長と上位職従業員の名前と顔写真が掲載されている。
社長名:華田 雄峰
専務名:朴川 流麗
さらに会社名や社長名、専務名でネット検索を始めると
社長専務共に日本に帰化した北東アジア人であることがわかった。
そして、アジア系犯罪組織とも関わりがあるとの話がまことしやかに噂されている。
二人のブログ写真から撮影日と撮影場所を割り出し、その経度緯度から自宅を特定した。
川口組の資金源の大きなものは壊滅したはずだが、まだまだ闇は深いはずと考えた。
この誘拐や殺人犯罪と川口組との関係は不明だが
今までの経過から考えて、不良アジア人との関係が深い川口組が
このたびの犯罪に無関係とは考えられなかった。
ただ敵組織の大きさも深さもわからないままではうかつには動けなかった。
(つづく)