はっちゃんZのブログ小説

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68.痴漢冤罪ビジネスの闇を照らせ3

大きな画面に化粧された『ユキ』の顔が真正面から映っている。

ユキの背景には、ぬいぐるみとか並んでおり自宅の部屋のような光景が映っている。

「ユキです。ご指名頂き今日はありがとうございます。

 今日、ユキは学校で少し悪い事をしました。

 あなたへご奉仕することで許して頂こうと思ってます。

 いいですか?お名前教えてください」

「・・・」

「お返事してくれないとあなたへご奉仕できません」

「は、はい、この店が初めてなもので・・・ごめんなさい。ケンイチといいます」

「ははは、かわいい。ケンイチさん、私の初恋の人と同じ名前だ。

 きっと素敵な男性なのだろうなあ。

 あなたの言うとおりにしますから何でも言ってね」

「は、はい、ユキちゃんは本当に女子高校生?」

「みんな、聞いてくるから見せるけど内緒よ、はい、これが在学証明書だよ」

画面には2017年4月1日発行のカードで、

高校名が黒く塗られて幼い顔つきの女子高生が写っている。

そういう話をしながら部屋の監視用カメラの位置を確認し、

見えないようにバッグからクモ助を仕込んだクモママとクモ大助を出動させ

小部屋の隅のゴミ箱の陰に待機させた。

 

ここまで来たら帰ってもいいのだが、

怪しまれてもいけないので最後まで付き合うこととした。

「ケンイチさん、私のこと、嫌い?

 何も話さなくなるから不安になっちゃう」

「ごめんなさい。あまりに可愛いから驚いて固まってた」

「ははは、ありがとう、そんなこと言われたの初めて。

 ねえ、ケンイチさん、ケンちゃんって言っていい?

 早く御奉仕したいから準備して貰っていい?」

「は、はい、わかりました」

「ははは、そんなにていねいに話されたら、

 ユキが恥ずかしくなっちゃう。

 ユキ、早くしようよとか、言ってよ」

「はい、では・・・ユキ、早くしようよ」

「はーい、ああ、男の人ってこんなになってるのね。こわーい」

「怖くないよ」

「そうそう、そんな風に話してもらうのが好き。

 わたし男の子のこと知らないの。これでいいのかなあ?」

 

その瞬間、コードの付いている箱に入れている局部に触られる感触が広がった。

箱の中には何もないはずだが、そっと局部を握っている感触が伝わってくる。

これは驚くべき技術だった。

「じゃあ、そっと動かすね。痛かったら言ってね。

 すごく硬くなってる。これでいい?気持ちいい?」

 局部を握られて上下に動かされている感触が伝わってくる。

「うん、気持ちいい」

「そう言ってくれるとうれしい。終わる時は言ってね」

「うん、・・・もう出る・・・」

「あら?ふふふ、かわいい。好き。

 もう少し時間あるからもう一度しちゃう?」

「ううん、もういいよ」

「そう、残念、もっとしていたかったのに。じゃあ、時間まで話さない?」

「ううん、もういいや。ありがとう」

「そう、じゃあ、また私を指名してね。ケンちゃん」

翔は、急いで支払いをして事務所に戻った。

(つづく)