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はっちゃんZのブログ

スマホの方は『PC版』『横』の方が読みやすいです。作品のもくじの章の青文字をクリックすればそこへ飛びます。

37.オレオレ詐欺団を壊滅せよ 3

小説2:『武闘派!』なのに、実は超能力探偵の物語

弁護士役の男はアパートへと帰って行く。

部屋には彼女がいるらしく。愚痴を言っている。

「しょうがないじゃない、あなたが浮気したんだから」

「俺は、嵌められたの」

「はいはい、わかったわ、でもしたことは確かよね?」

「う、うん、そうだけど」

「だから慰謝料がいるのも仕方ないんじゃない?」

「そうなんだけど・・・」

「ああ、こんなバカな男と付き合うんじゃなかった。

 今、声がかかってるの」

「誰だ」

「さあ、あなたも知ってるわ。一緒に外国に行こうって」

「あいつだな、許さないぞ。なあ、俺を捨てないでくれよ」

「はあ、本当に情けない男。弁護士の癖にあんなヤクザを怖がって」

「こわいんだぞ。あいつらは、川口組はここら一帯を治めているんだぜ」

その道の人の正体がわかったので急いで調査に入った。

 

川口組は代々木で事務所を構えている。

正式な構成員数は約500名。若頭は鬼熊と鮫川、本部長は金賀。

資金源は、何か不明だが噂では覚醒剤や売春をしているとの情報がある。

木村という男がビルから出るのを待った。

その時、部屋の電気が消えて木村らしき男が出てきた。

大きなアタッシュケースを持って急いでいる。

翔はいつものように年寄の浮浪者の変装をして

ヨロヨロとふらつきぶつかりながらクモ助を背中に貼りつけた。

「馬鹿野郎、気をつけやがれ」と怒声を投げつけられた。

クモ助はいつものように襟の中に入り込み

『聞き耳タマゴ』を埋め込んだ。

木村がタクシーを待つ間に

クモ助は地上へと落ちて物陰で翔の回収を待っている。

 

木村がタクシーを拾った。どうやら川口組へ行くようだ。

翔はバイクで後を付けた。

川口組ビルの斜め前にある24時間喫茶に入り

『聞き耳タマゴ』からの情報を取る。

「おい、最近サボってねえか?こんなはした金じゃ、組長が喜ばねえよ」

「結構がんばっているんです。またがんばりますから」

「がんばるのは皆がんばってるんだよなあ。結果がどうかが大事なのさ」

「はい、金我さん、わかりました。皆にもっと気合いを入れさせます」

「最近、弟がサツに捕まって、稼ぎが減って組長の機嫌が悪いのさ」

「そうでしたね。確か来光(らいこう)財団で経理されてましたよね」

「そうさ、噂では若い探偵が警察の犬になって教団を壊滅させたらしい」

「どこの探偵ですか?」

「さあ、それがわからない。東京のどこかにいるんだろうなあ」

「そいつを見つけたらどうします?」

「もちろん、殺すさ」

「それとうちの覚醒剤ルートを潰したのもそいつらしいという噂だ」

「じゃあ、組長と兄弟分の趙さんを捕まえたのも」

「そうさ」

「じゃあ、資金源は・・・」

「そう、だから組長はおかんむりなのさ。困ってる。

 俺が株と為替で不足分はなんとかしのいでいるが

 いつまでもまぐれは続かない」

「そうですか、わかりました。もっとうちの若いのに発破かけさせます」

「頼むぞ、期待してる」

(つづく)