はっちゃんZのブログ

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『武闘派!』なのに、実は超能力探偵の物語

あらすじ 桐生 翔(きりゅう しょう)は新宿の片隅で私立探偵業を営む。ある日突然超能力(テレポーテーション)を授かるが、本人も半信半疑の上発現頻度も曖昧で使い方もよくわかっていないまま物語は進んでいく。正義感にあふれる若い探偵が、小さな探偵社…

さざなみにゆられて-北海道編-

小説期間:2000年平成12年4月1日~ あらすじ: 美波は写真集で見た富良野などの北海道の雄大な風景に憧れ、 自分のことを全く知らない人の街で暮らしてみたいと北海道の大学を受験。 小樽商科大学に無事合格し義父の影響で銀行員を目差す。 両親は米子にいた…

さざなみにゆられて-山陰編ー

*登場人物* 後藤静香 小料理屋「さざなみ」の店主。 地の食材を美味しく食べさせてくれる店。 店ではいつも弓浜絣を着ておりおだやかな笑顔の女性。 娘と二人暮らし。 後藤美波 静香の娘。高校一年生。明るく人懐こいところがある。 日下慎一 春に米子へ新…

33.すながわスウィーツロード2

夕食後、コーヒー又は紅茶と共に「イタリアンミラノシュー」を賞味した。 その俵型のシューの表面には真っ白のパウダーシュガーがかかっている。 油で揚げられた少しもっちりした薄い生地には、 カスタードクリームがたっぷりと詰められている。 そのドーナ…

77.遺族の恨みは晴れるのか3

現在ネット上でまことしやかに囁かれているのは 「二人殺せば死刑になる。被害者の命は犯人の命の半分しかない」 「何人殺しても心神喪失者になれば死刑にならない」 「死刑を嫌う裁判官や弁護士の家族を殺しても死刑にならない」 「誰か殺してみたいなら死…

32.すながわスウィーツロード1

全国的には梅雨と言われているが、この季節の北海道はさらりとした毎日が続く。 たまに雨が降ってもそれほど湿気は強くなく、 降り注ぐ日差しもそれほど強くなく、吹きわたる風が頬にやさしい。 同僚から「砂川スウィーツロード」の噂を聞き、 静香へ話すと…

76.遺族の恨みは晴れるのか2

Ryokoにネット上で殺害事件の裁判への批判情報の収集を指示した。 夥しい数がヒットしたが、その中で何件かが気になった。 「INOCHI その重さ、理解できますか」 「平成仕事人」 「あなた、今の刑法で満足していますか?」など 数多くの闇サイトがネット空間…

31.美瑛と富良野2

ポプラファームでの舌の幸せを反芻しながら次の目的地へ向かう。 『ファーム富田』 ここは早春から晩春まで季節の多くの花が咲き誇る有名な園である。 広い園内に「花人の畑」「倖の畑」「彩りの畑」「トラディショナルラベンダー畑」「春の彩りの畑」「秋の…

75.遺族の恨みは晴れるのか1

いつもながら目を覆うような事件やニュースが毎日のように報道されている。 一人ひとりがいつ我が身になるのかわからない時代だった。 この日本という国では、自殺者は年間3万人と言われており、 それに隠れるように毎年8万人以上の規模で行方不明の人間が…

30.美瑛と富良野1

北海道はこの時期になると街中が華やかになる。 大通公園はもとよりベランダの花壇も今が盛りと咲き誇る。 昨年は静香が身重だったので控えていたが、旭川富良野へのドライブを計画した。 それを聞きつけて美波がきている。 自宅のマンションから石山通へ出…

74.痴漢冤罪ビジネスの闇を照らせ9

翔は、同じフロアを各部屋の調査に入った。 フロアの一角に女の子の休憩室と法律系詐欺用員の部屋が用意されている。 壁には、本日の出動場所が掲示されている。 彼らの会話から犯罪の概要が明らかになってきた。 この痴漢冤罪事件のあらましは以下である。 …

29.端午の節句(初節句)

いよいよ初節句の日を迎えた。 庭がないので和室の柱に小さめのこいのぼりと床の間に五月人形を飾った。 主役の雄樹へ袴羽織を着せた。 雄樹はまだまだ小さい割にしっかりと立ち始めている。 雄樹はそれらに興味があるのか、 こいのぼりを見上げたり、 人形…

73.痴漢冤罪ビジネスの闇を照らせ8

「それはそうとボス、 最近痴漢をした男がその場から逃げ始めているってニュースになってますね」 「ああ、それで困ってる。銭になりゃあしねえ」 「そうですか。困ったものですね」 「せっかく、示談に持っていってお金にするところなのに最近は空振りが多…

72.痴漢冤罪ビジネスの闇を照らせ7

ニュー川口組事務所フロアーに相当する事務所の窓ガラスには 『痴漢犯罪専門法 NKG法律事務所』の文字が広告されている。 「失礼します。ボス、これが今日のあがりです」 「おう、ご苦労だったな。どうだ?順調か?」 「へい、馬鹿なガキと馬鹿な男のおか…

71.痴漢冤罪ビジネスの闇を照らせ6

店の近隣駐車場へバトルカーを待機させ、 夜中にはドローンを飛ばしX線撮影にて建物情報を調査した。 隠し部屋らしき怪しいところは見つからなかった。 クモママから派遣したクモ助の聞き耳タマゴからは 対象が女子高生であったため深い情報は取れなかった…

70.痴漢冤罪ビジネスの闇を照らせ5

Ryokoからの連絡がスマホへ入ってきた。 小部屋付近は静かになったようだ。 仕事終わりにはゴミ箱内の清掃があると考えて、 アスカがタイミングを見計らって クモママとクモ大助をテーブルの裏へすでに移動させている。 翔は慎重にクモママとクモ大助を各自…

69.痴漢冤罪ビジネスの闇を照らせ4

監視メガネからの映像をRyokoへ送っているので 後で解析していくつもりだった。 でも、もしこの時間まで事務所に百合がいたら・・・ と思うと気が気でなかった。 いくら仕事だからと言っても、 この店の客ではお嬢様の百合には理解し難くあまりいい気はしな…

28.支笏湖と三大秘湖のオコタンペ湖2

すれ違う車もないまま、看板に従ってなだらかな下り坂を走らせる。 やがて「丸駒温泉」が見えた。 支笏湖に面する割合に大きな旅館で車も結構止まっている。 キャンプ場駐車へ車を停めて、子供達をベビーカーに乗せて、 家族用テントを出して、お弁当を肩に…

68.痴漢冤罪ビジネスの闇を照らせ3

大きな画面に化粧された『ユキ』の顔が真正面から映っている。 ユキの背景には、ぬいぐるみとか並んでおり自宅の部屋のような光景が映っている。 「ユキです。ご指名頂き今日はありがとうございます。 今日、ユキは学校で少し悪い事をしました。 あなたへご…

27.支笏湖と三大秘湖のオコタンペ湖1

札幌の街なかの根雪もなくなりしばらくした4月の終わり、 風はまだ冷たいが暖かい日差しが窓から差し込んできている。 早いもので札幌へ来て、もう一年が経ったことに慎一は気がついた。 子供達も少しの風邪くらいのもので大きな病気もせずにすくすくと育っ…

67.痴漢冤罪ビジネスの闇を照らせ2

翔は早速、夕方を待って変装し監視メガネをかけて目的の店へ入った。 明るい店内で可愛い女子高校生の制服を着た写真が壁一面に貼られている。 世の中平和なのか、 まだ早い時間だというのに若い男から中高年くらいまでたくさん並んでいる。 待合の椅子の前…

26.静香始動

静香は子育ての傍らテレビや新聞で株式投資について勉強し始めた。 お遊び程度のちょうどいい金額の口座にあったことと 子育ての隙間時間で出来るもので稼げるものはないかと考えていた。 中小株の分類に入る会社で、株主優待の送られてくる会社を探し始めた…

66.痴漢冤罪ビジネスの闇を照らせ1

変な女性が出て行ったあと、しばらくすると蒼い顔をした女性が現れた。 事務所を見まわしてソファに座るがなかなか話そうとしない。 じっと待っていると、やがて意を決したように話し始めた。 【依頼内容】 依頼人氏名:愛野 信子様。 依頼人状況:夫が痴漢…

25.桃の節句(初節句)

そろそろ夏姫の初節句(桃の日)が近づいてきている。 静香の実家から『雛人形』(七段飾り)が贈られてきた。 雛人形を飾るのに最適と言われる2月20日頃(雨水の日)に飾った。 子供達が珍しがって、せっかくの雛人形が大変なことになっても困るので、 雛祭…

65.怪しいクライアント

ここで時間軸は現在に戻る。 『お化けアパートの怪事件』を解決した翌日は、銀行強盗一味逮捕のニュースが テレビや新聞を飾った。しかしニュースには翔の情報は一切入っていない。 ただ川口組の残党は、警察以外の何者かが 敵として絡んでいることを知った…

24.流氷観光3

ガリンコステーションに下船し、オホーツクタワーまで電気自動車に乗って移動する。 オホーツクタワーは波止の突端に建設されており、 エレベーターで最下層まで下りていくとヒヤリとした『海洋生物の部屋』になっている。 そこには有名なクリオネの大きな水…

23.流氷観光2

先ずはこの旅一番の目的の『流氷観光』である。 ちょうど今、風の方向がちょうど陸地方向で流氷が沖合に来ているらしい。 二人は乗船券を購入し接岸している『流氷砕氷船ガリンコ号Ⅱ』に乗り込んだ。 乗船してすぐに二人の目に飛び込んできたのは 船舶前部に…

64.消された記憶3

百合は翔と会えない間、実は葉山館林邸に戻っていた。 そして、このたびの事件について、こと細かく話した。 祖父母はさすがに驚いた様子だったが、二人が無事だったことと 翔が無事 新宿事務所に引っ越したことを知り二人とも胸を撫で下ろした。 その夜、百…

22.流氷観光1

家庭教師のアルバイトと 土日の友人とのたまの札幌でのショッピングやスイーツ探しや 実家に泊まった時は弟・妹と遊びながら毎日が過ぎていく。 高校受験生のため家庭教師の日数も1日増えて週3日となっている。 そして彼女のご両親から多目のアルバイト料を…

63.消された記憶2

その夜は百合の作った遅めの晩ご飯を食べてアパートへ帰った。 すでに警察の鑑識官の仕事も終わっている。 部屋の中は雑然としており、片付け終わったのはもう朝方だった。 少し仮眠を取っていると、百合からラインが入った。 『翔さん、疲れは取れましたか…